「プレコを一匹だけ飼おう」
最初はそう思っていた。
しかし数年後――
気づけば部屋には大量の水槽、濾過設備、積み上がる流木、増え続けるプレコ本。
今回は、プレコ飼育者の部屋がどう変化していくのか、プレコ好きなら一度は通る“あるある”を書いていこうと思う。
水槽だらけになる
まず最初に起こるのがこれ。
水槽が増える。
これはもう避けられない。
最初は60cm水槽一本だったはずなのに、
- 90cm
- 120cm
- 稚魚用
- 隔離用
- ストック用
などがどんどん増えていく。
しかも理由は毎回ちゃんとしている。
- 「この種類は単独管理したい」
- 「この個体だけ痩せてる」
- 「混泳だと餌負けする」
- 「稚魚育成したい」
など、“必要な増設”なのである。
しかし客観的に見ると完全に水槽部屋。
そしてプレコ飼育の恐ろしいところは、
「この流木レイアウトを作りたいから水槽増やすか」
という現象が起こること。
魚ではなく、レイアウト欲で水槽が増える。
濾過に異常にこだわる
プレコ飼育者は、最終的に濾過オタクになる。
なぜならプレコは、
食う。そして出す。
とにかく排泄量が多い。
特に大型種やロイヤル系を複数飼育すると、水の汚れ方がすごい。
すると飼育者は徐々に、
- ろ過容量
- 通水性
- 揚程
- 流量低下
- プレフィルター
- 物理濾過
などに異様に詳しくなっていく。
休日になると、
「今日は掃除するか…」
と言いながらホースを握っている。
プレコ飼育者あるある。
一周回って“こだわりがなくなる”
これもかなりある。
飼育初期は、
- 高級ろ材
- 有名メーカー
- 特殊セラミックろ材
などにこだわる。
しかし長年飼育していると、突然気づく。
「結局、量とメンテじゃね?」
するとスタイルが急変する。
最終的には、
- 軽石
- DIY濾過
- ホームセンター資材
などを使い始める。
高級ろ材から軽石へ。
プレコ飼育者はなぜか最後そこへ戻っていく。
什器が欲しくなる
水槽が増えると次に始まる問題。
置く場所がない。
すると今度は棚探しが始まる。
プレコ飼育者は、
- 耐荷重
- 業務用ラック
- アングル
- スチール棚
などに詳しくなっていく。
もはや家具選びではない。
「この棚、総重量何kgいける?」
を真顔で調べ始める。
総水量が意味不明になる
これもプレコ飼育あるある。
一本ずつ見ると普通。
しかし全部合計すると恐ろしい。
- 90cm水槽
- 120cm水槽
- ストック水槽
- 稚魚水槽
これらを合わせると、
1000L超え
は普通に起こる。
すると世界が変わる。
- 水換えが作業化
- 長いホース導入
- 給排水動線を考える
- 電気代が気になる
- 冬の加温に怯える
もはや小規模水族館。
ライトをあまり点けなくなる
プレコ水槽あるある。
最初は明るく照らしていた。
しかしプレコは夜行性。
種類によっては強い照明を嫌う。
結果、
「観賞時以外は消灯」
になる。
むしろ薄暗いほうが落ち着く。
そして暗い流木の隙間から、大型プレコがゆっくり出てくる瞬間。
あの雰囲気がたまらない。
プレコ部屋が暗めになるのは割と本当。
プレコの本が増える
これも避けられない。
気づけば本棚には、
- プレコ専門誌
- 昔の輸入魚雑誌
- Lナンバー本
- 洋書
- 現地採集記
などが並び始める。
しかも古い本を探し始める。
プレコ好きは最終的に、
「昔のワイルド個体写真」
に異常な価値を感じるようになる。
昔の雑誌を眺めながら、
「この頃のプレコいいな…」
と語り始めたら、かなり仕上がっている。
最後に
プレコ飼育は、ただ魚を飼う趣味ではない。
気づけば、
- 部屋
- 家具
- 設備
- 本棚
- 生活動線
すべてがプレコ中心になっていく。
でも、それが妙に楽しい。
薄暗い部屋。
大量の流木。
静かな水音。
そして夜に動き出す大型プレコ。
あの空間は、一度ハマると抜け出せない魅力があると思う。
